糖尿病の患者さまへ
糖尿病では、全身の細い血管と太い血管がともに傷みます。細い血管が傷むと、糖尿病網膜症や腎症、神経障害を引き起こし、太い血管が傷むと、脳卒中や狭心症・心筋梗塞を引き起こします。
しかも、最初のうちは全く症状がないため、検査を受けていなければ、知らない間に進行してしまうことがあります。
代謝内科では、血管の病気が進行しないように、普段から気を付けて診察していますが、万全の対策を心がけるため、症状の無い時から細い血管と太い血管の傷み具合を1年に一度検査されることをお勧めしています。検査については3泊4日での専用入院コースを御用意しています。
動脈硬化症、脂質異常症の患者さまへ
動脈硬化症、脂質異常症では、主に太い血管が傷みます。糖尿病と同じで最初のうちは全く症状がないため、検査を受けていなければ、知らない間に動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患を発症してしまうことがあります。
代謝内科では、血管の病気が進行しないように、普段から気を付けて診察していますが、万全の対策を心がけるため、症状の無い時から外来において患者さんが苦痛を感じないような(痛くない)検査により、太い血管の傷み具合を1年に一度検査されることをお勧めしています。
動脈硬化症、脂質異常症の患者さんの太い血管の傷み具合をみる検査は毎週金曜日の午前10時より予約制で行っております。
甲状腺疾患の患者様へ
糖尿病・代謝・内分泌内科外来で扱う疾患の一つに甲状腺疾患があります。甲状腺は甲状軟骨(いわゆるノドボトケ)の下方に存在する臓器で、健康診断の際に甲状腺のサイズが大きいことを指摘されたり、のどの辺りの腫大(はれ)や圧迫感、飲み込みにくさ、嗄声(かすれ声)を自覚して医療機関を受診し、甲状腺の異常だと診断されたりすることがあります。
当科では様々な甲状腺疾患において超音波検査を行い、甲状腺の腫大の程度(大きさ)や内部の状態を観察して治療に役立てています。
また、内部に異常を認めた場合には必要に応じて超音波ガイド下穿刺吸引針生検(Fine Needle Aspiration Biopsy; FNAB)を行って細胞の異常、特に悪性細胞の有無についての検査を行っています。
甲状腺超音波検査は、毎週水曜日・木曜日の午前に予約制で行っております。